おうち時間が増え、家で料理をする機会が増えた人も多いのでは?今回は自宅で手軽に始められる、ぬか漬けづくりの手順とポイントを解説します。
ぬか床を手作りする手順から、ぬか漬けにおすすめの食材までまとめました。
野菜や果物を漬物にして食べる文化は、奈良時代から始まったとされています。1,200年以上も前できた食べ物がいまも庶民の味として愛されているとは、なかなか感慨深いですね。
ちなみに毎月21日は漬物業界が定める「漬物の日」です。この記念日ができた由来は名古屋にあります。
その昔、名古屋市にある萱津神社の近くに住んでいた村人たちは、秋にたくさんの野菜や藻塩をお供えし、神さまを祀っていました。
しかし、供えた野菜はすぐに腐ってしまうのが困りもの。そこでカメの中に野菜と藻塩を一緒に入れてお供えしたところ、野菜は腐らず、おいしい塩漬けになったというのです。
この伝承に由来し、萱津神社では日本で唯一の漬物の神を祀っています。毎年8月21日には「香の物祭(こうのものまつり)」が開かれ、たくさんの野菜を漬物にする神事が執り行われているそうですよ。
ぬか漬けは栄養満点で、美容にも効果的な食べ物です。腸内環境の改善や免疫力アップの効果が期待できる乳酸菌に、消化や代謝を促してくれる酵素、栄養素ではビタミンB1やビタミンEが多く含まれます。
ぬか床はおうちでも簡単に作れることをご存じですか?材料と作り方は以下のとおりです。
【材料】
・ぬか 1kg
・塩 130g(ぬかに対して約13%)
・昆布 1枚(10cm×10cm)
・赤唐辛子 3本
・山椒の実 ひとつまみ(お好みで)
※生ならアク抜きをして。乾燥したものなら刻んでから入れる。
【作り方】
1.鍋でお湯を沸かし、沸騰したら火を止めて昆布と塩を入れ、混ぜておきます。
2.清潔な容器にぬかを入れ、1の塩水が冷めてから加えましょう。
3.赤唐辛子と山椒の実を加え、味噌くらいの感触になるまで混ぜます。
4.最後に1の昆布を加えて完成です。
できたぬか床には、捨てる野菜を入れるとよりおいしくなります。キャベツの芯や外側の葉、人参や大根の皮などを100gほど混ぜ込み、3日おきに交換する作業を1~2週間繰り返しましょう。
野菜を交換する際には、ぬか床を底からしっかり混ぜるのがポイントです。
漬物用の野菜を漬け始めたら、1日1回は必ず混ぜ合わせましょう。ぬかがゆるくなったときは清潔なキッチンペーパーを表面に敷き、水抜きを行います。
暑い時期にはぬか床を冷蔵庫で保管することも重要です。うまく維持できれば、半永久的に同じぬか床を使い続けることもできますよ。
最近は無印良品やスーパー、通販で、すでに完成したぬか床を購入できます。買ってすぐ食材を漬けられるので、もっと手軽にぬか漬けづくりを始めたい人にはとてもおすすめです。
ぬか漬けするとおいしい定番の野菜といえば、なす、きゅうり、みょうがなど。
変わり種のぬか漬けを楽しみたいなら、以下のような食材もぬか床に漬けてみてはいかがでしょうか。
・パプリカ
・アボカド
・うずらの卵
・チーズ
・木綿豆腐
ちなみに水分が多いトマトや、アクが強いほうれん草、ニオイが強いにんにく、玉ねぎなどはぬか漬けに不向きなので、注意してください。
手作りのぬか漬けで、炊きたてごはんをぱくり。最高の贅沢ですよね。料理はおうち時間を楽しく過ごすのに最適な趣味です。
広くてキレイなキッチンでいろいろな料理に挑戦してみたいなら、思い切って新築への引越しを検討してみてはいかがですか?
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