近頃、注文住宅に『ヌック』を作る家庭が増加中です。今回はヌックの概要と、語源や使い方を紹介します。
賃貸住宅でもすぐ取り入れられる、ヌックの作り方もあわせて解説!ひとりの時間を過ごすのが好きな方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ヌックとは、簡単にいうと「こぢんまりとした空間」のこと。家の中に設ける、広くはないけれど温かくて居心地のいい空間といえばイメージできるでしょうか。
語源はスコットランド語の「Neuk(ヌーク)」で、意味は「角、隅」です。スコットランドには「Ingle neuk(イングルヌーク)=暖炉のそばに置いた腰掛け」という建築手法をさす言葉があり、ヌックはこれに由来します。
ヌックの広さは一般的に2~3帖ほど。個室ではなく、ドアを設置せずにあえてほかの空間とゆるくつなげて作るのが特徴です。
ヌックの使い方に決まりはありません。よくある用途を以下にまとめました!
■家族団らんの空間として
リビングの隣にヌックを設ければ、同じ空間に家族全員がそろっているような状態で過ごせます。
お互いのパーソナルスペースを尊重しつつ、コミュニケーションが取れる距離感で家族団らんの時間を過ごせるのがヌックを設けるメリットです。
■ひとりでゆったり
ドアがないヌックは、ほかのスペースと空間をやんわり区切ったいわゆる半個室です。周囲からの視線や音をゆるやかに遮断し、ひとりでゆっくりと過ごしたいときにもヌックは役立ちます。
■勉強や本を読むスペースに
生活音がする空間から少し離れて、勉強に集中したいとき、本の世界に没頭したいときにヌックを利用するのもおすすめです。
■子どもたちの遊び場
隠れ家のようなヌックに好奇心をそそられる子どもは少なくないはず。子どもだけの秘密の場所、子どもがひとりの時間を満喫する場所としてもヌックは使えます。
完全な個室ではないため、子どもの様子を常に確認できる点で親御さんも安心でしょう。
実は、ヌックは意外と簡単に作れるんです!ヌックづくりに役立つアイテムと、賃貸でもできる作り方の例を3つ紹介します。
■ヌックを作るのに使えるもの
・区切り、仕切りに:カラーボックス、カーテンなど
・おすすめの設置家具:ベンチ、ソファ、ベッドなど
■ヌックを作るのにおすすめの場所と作り方の例
1.掃き出し窓の前や階段下を使うアイデア
生活空間にあるちょっとしたスキマにベンチやソファを置けば、即席のヌックに大変身!家具の周囲にカラーボックスを置くとより半個室の雰囲気になり、周囲から区切られた空間を作ることができるでしょう。
2.屋根裏、ロフトを使うアイデア
収納スペースとして使うことが多い屋根裏やロフトは、ヌックとして使うのに最適。家具を置くだけで立派なくつろぎ空間になります。
3.押入れを使うアイデア
押入れはふすまを外してヌックにしましょう。ベッドを置けば仮眠スペースとしても使えますし、まるであの猫型ロボットのような気分も味わえそう♪ふすまの代わりにカーテンをつければ、プライベート空間をより満喫できそうです。
家の中にヌックがあると、ふとリラックスしたいときに便利です。まずは試しにDIYやリフォームでヌックを作ってみませんか?
本格的なヌックが欲しくなったら住替えもおすすめ!自由設計の新築分譲一戸建てをご提案する城戸産業が、ヌックのある理想の住まいづくりをお手伝いします。