鳴き声がキレイな虫といえば、鈴虫を思い浮かべる方も多いのでは。夏から秋にかけて美しい声を聞かせてくれる鈴虫の生態に迫ります。
鈴虫を飼うときのポイントから、長生きさせるために必要なこと、注意点までまとめました。
鈴虫はコオロギの仲間で体長は17~25mmほど。夜行性で、夜になると羽の裏側にあるヤスリのような部分をこすりつけて「リーンリーン」という鳴き声を奏でます。
そんな鈴虫の鳴き声ですが、携帯電話を通しては聞こえないことをご存じでしょうか。理由は、鈴虫の鳴き声の周波数が携帯電話に対応していないからなんだとか。
なお、鳴くのはオスの鈴虫のみです。オスメスの違いはしっぽにあり、オスは2本、メスは3本のしっぽを持っているため簡単に見分けがつくでしょう。
野生の鈴虫は、ススキや小さな虫の死骸などを食べる雑食性です。寿命は約1年ですが、成虫として生きる期間は2ヵ月ほどしかありません。
鈴虫は卵の状態で半年以上を過ごし、孵化してから成虫になるまでにも2ヵ月ほどかかるため、あのキレイな鳴き声を聞ける期間はほんのわずかしかないのです。
鈴虫を飼うなら毎日忘れずにお世話をし、最後まで責任を持って飼いましょう。飼うのに必要なものは以下のとおりです。
■飼育ケース
脱走を防ぐため、しっかりフタができるものを用意します。プラケースや水槽がおすすめです。
■床材
鈴虫用の土を用意し、飼育ケースの底から3cmほど敷きます。
■餌
ペットショップやホームセンターで売られている、鈴虫用の餌を主食として与えましょう。きゅうり、ナス、かつおぶし、煮干しなども食べます。
餌は放置すると傷むので、毎日取り替えてください。また、床材に直接置くとカビの原因になるため、小皿に入れてあげるのがおすすめです。
■隠れ家
流木や落ち葉、素焼きのツボなど、鈴虫が隠れられる場所を用意してあげましょう。
■霧吹き
飼育ケースの湿度を保つため、週2~3回ほど床材に霧吹きで水をかけてあげてください。鈴虫に直接かからないよう注意が必要です。
■コバエシート
飼育ケース内にわくコバエの対策に。生野菜を餌として入れると、コバエが発生しやすくなります。
鈴虫はジャンプ力が高いので、油断すると逃げていってしまう可能性があります。飼育ケースのフタを開けるときは脱走に要注意です。
死んでしまった個体はすぐにケースから取り出してください。飼育ケース内の環境悪化を招く原因になることがあります。
翌年もまた鈴虫の飼育を楽しみたいなら、繁殖を狙ってみてはいかがでしょうか。鈴虫をオスメスのペアで飼育すると、翌年の6月ごろに卵が孵化することがあります。
繁殖を目指す場合のお世話の手順は以下のとおりです。
1.成虫が死んだあと12月ごろまでは、霧吹きで週2~3回ほど床材を湿らせましょう。
2.12~4月は、床材をやや乾燥させた状態に保ちます。
3.5~6月ごろにかけて、また週2~3回の霧吹きを再開しましょう。卵があれば徐々に孵り始めます。
4.幼虫は成虫と同じようにお世話をしてあげてください。脱皮のときに止まり木が必要なので、入れておいてあげましょう。
無事に成虫になれば、またキレイな鳴き声を聞かせてくれますよ。
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