今回ご紹介するのは、関西一の“酷道”とも称されるほど、道幅が狭く、日本屈指の急勾配が延びる古道にある「暗峠」。
関西に限らず国内でも有名な「暗峠」は、多くのハイカー・バイカーが訪れる人気の高い場所です。
峠を越えた先に広がる絶景も見逃せません。
「暗峠」は、近鉄奈良線「枚岡駅」と「額田駅」のあいだを延びる古道「暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)」にある、大阪府(東大阪市)と奈良県(生駒市)の県境に位置する峠です。
「暗越奈良街道」は、かつて難波と平城京を結ぶ最短ルートとして奈良時代に設置された道で、人やものの往来に使われてきました。
江戸時代には、大名の参勤交代路や、庶民の伊勢参宮道としても利用されていたそうです。
また、江戸時代前期の俳諧師・松尾芭蕉が、最後の旅で奈良側から暗峠を越えた際に「菊の香に くらがり登る 節句かな」の句を詠んだとされています。
頂上付近の県境に差し掛かると、風情のある石畳の路面に変わります。
この石畳は、江戸時代の参勤交代で殿様を乗せた籠が歩きやすいよう、郡山藩によって敷設されたそうです。
“奈良県”“生駒市”のカントリーサインが見えてきます。
なお、奈良側から峠を登った際に見えるカントリーサインは、“大阪府”“東大阪市”です。
カントリーサインを過ぎたところには、ハイカー・バイカーが一休みするのにピッタリの茶屋があります。
「峠の茶屋すえひろ」を過ぎると、下り坂です。
信貴生駒スカイラインの効果を抜けた坂道の先に、奈良方面の景色が見えてきます。
車で走っているだけで十分に絶景が楽しめます。
また、「峠の茶屋すえひろ」横の小道を入った先にある、生駒山系・大原山に位置する「ぼくらの広場(東大阪市上四条町)」は、迫力ある大阪平野を一望できる絶景スポットとして大人気です。
所在地:大阪府東大阪市・奈良県生駒市
道路:国道308号および大阪府道・奈良県道702号大阪枚岡奈良線(重複)
東大阪市からの最寄り駅:近鉄奈良線「枚岡駅」(東大阪市出雲井町2-6)/近鉄奈良線「額田駅」(東大阪市山手町2-10)
この記事を書いた人:マチキシャ ATAKO
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