東大阪市の吉原の西光寺の前には、珍しいとても大きなお地蔵さんがいらっしゃいます。
府の文化財に指定されています。
下記は吉原地蔵前の立て札の内容です。
吉原石造地蔵菩薩立像
地蔵堂内にまつられているこの地蔵石仏は、総高2m、 像の高さ1.7mを測る市内で最も大きな石仏です。花崗岩の自然石を利用し、舟形光背と厚肉に地蔵菩薩の立像を彫刻しています。像は蓮華座の上に立ち、右手に錫杖、左手に宝珠を持っています。これと同じ作りの石仏は、鎌倉時代の元徳2年(1330) の記銘がある奈良市田原所在の阿弥陀如来像を刻んだ磨崖仏が知られています。吉原地蔵石仏には記銘はありませんが、室町時代初期の作品と考えられるすぐれた石造彫刻であり、またこの地域の歴史を伝える記念物であることから、昭和45年に大阪府の文化財(彫刻)に指定されました。
このほか地蔵堂の前には、「地蔵常夜燈寛延三年(1750) 庚午歲十一月吉祥日 (後略)」の銘が刻まれた燈籠】基と「地蔵尊/安政五午(1858)」と刻まれた線香立ての基礎部分が残されています。
平成16年10月 東大阪市
下記は東大阪市教育委員会発行の
「―わが街再発見―
東大阪市の歴史と文化財」に書かれている吉原地蔵の詳細です。
吉原の古い家並みの西端近くにある西光寺の門前に地蔵堂があり、中には河内地方でも例の少ない大きな地蔵菩薩立像を刻んだ石仏がまつられています。
花崗岩の自然石を刻んだもので、高さ約2mを測ります。
これと同じ造りの石仏は、奈良市田原所在の阿弥陀如来像を刻んだ磨崖仏があり、鎌倉時代末期の石仏として、大阪府の有形文化財に指定されています。
また、下記は東大阪市教育委員会発行の
「―わが街再発見―
東大阪市の石造物2」に書かれている吉原地蔵の詳細です。
八尾枚方線の近鉄バス箕輪口停留所より東へ約300mの地点に吉原西光寺の前になります。
地蔵は舟形光背に厚肉彫りした花崗岩製地蔵菩薩です。蓮華座と立像を彫り、右手に錫杖、左手に宝珠をもっています。総高は2m、像高は1.7mあり、東大阪市内で最も大きな像です。年号等はありませんが鎌倉時代末に造立されたと考えられています。府の文化財に指定されています。
吉原地蔵と同様な石仏は元徳2年(1330)の銘がある奈良市所在の阿弥陀如来を刻んだ磨崖仏が知られています。
お堂の前には線香立てがあり「地蔵尊/安政五午(1858)□□□□□□」と、基礎部分に刻まれています。高さは44cm、長辺21.5 cm、短辺16cmあり、上の線香立て部分は新しいものです。
また、「地蔵常夜燈 寛延三(1750)庚午歳 十一月吉祥日 吉原村 宮□□中」の銘が刻まれた燈籠1基 もあります。 燈籠は高さ1.8mの花崗岩製のものです。
鎌倉時代なのか室町時代なのかはっきりと建造年代は不明なようですが、吉原の地域の人たちにまつられ大事にされてきたお地蔵さんが、現在まで受け継がれてきていると考えるとロマンを感じました。
貴重な立派なお地蔵さんがこれからも吉原で見守ってくれています。
※2025年7月時点の情報です。
〒578-0904東大阪市吉原1-2-27
この記事を書いた人:マチキシャ green
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